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ハマ野毛
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消えゆくヨコハマの闇の中で (渡辺光次) 老朽化のあまり錆びつき、朽ち果ててはいるが、 威風堂々たるそれらの建物や空間は、魔力を持った生き物のように、 この港町の全盛期時代の記憶とそのエネルギーを静かに物語っていた。 八
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横浜チャイナタウンの 不思議な魅力 (四方田犬彦) ロンドン、パリ、ボストン、ニューヨーク…。 世界中の主だったチャイナタウンを垣間見てから戻ってみると、 横浜のそれは例外的な雰囲気を持っていることに気づいたー。 不思議な魅力を湛えた場所 子供の
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エースのジョーは港町をブンガクにする (宮田 仁) 横浜という解剖台の上で、あらゆるものが出会う。そこから生まれるのは、けっして抽象的で均質な「国際性」ではなく、具体的で多様な「無国籍」であるはずだ。 「女にチョッカイを出すのはいけねえ。たいていの野郎はその
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根岸家 -ぺージェントの化石- (大内順) photo by ROBERT HUFFSTUTTER 人間と同じように町にも青春の時代があるのかもしれない。 人間と同じように町も夢を見ることがあるのではないだろうか。 そして、ヨコハマという町がみたとびきり綺美な夢が
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野毛に生きる (自由人 中谷 豊) 俺は北海道で生まれて。漁師の伜だよ。冷たい海の仕事が嫌で、十九の時家を飛び出して暖かい所に行こうと思って汽車に乗って出てきたんだけど、上野駅と東京駅がうまく結び付かなくて、上野の辺りでうろうろしていたとき、
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食い逃げ名人 -サラリーマンA氏の告白 私は海岸通りの運送会社に勤めていて、勤続三十二年で無欠勤、自分で言うのも何ですが、真面目で優秀なサラリーマンです。 女房は見合いで貰って、それが結構な美人で子供は男二人、上は今年大学を卒業してある広告会社に
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思いだしたF86 (叶屋主人 中谷浩) 俺は京都の料理屋で生まれたんだ。育ち盛りが終戦直後でハマの奴からは「当時は食料難だ、ヒモジイ青春だったな」なんて言われるけど京都は焼夷弾も落ちちゃいないしそれになんたって料理屋の息子だ、タラフク食ってたよ。 学校は同志社
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欠けた食器(うつわ) (村田屋主人 藤沢智晴) 「欠けた食器はもう捨てようよ」と女房が言う。そういえば、おやじから店を引き継いで十年、食器の買い物はほとんどしていない。青磁の大皿、刺身の盛鉢、ナベに使うとんすい、みんなみんなキ
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大岡川漂泊記(2) -愛しの”自己変革” (田村行雄) ある三月のホカホカ陽気の夜、ポカポカに気分的にさそわれて、野毛に出たわけ。おでんやで一杯やって、福富町の馴染みの店で相当飲んだわけ。このママさんがえらくキレイな人で、元野毛劇場の踊り子さんなんだよね。このママさんに僕は熱
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大岡川漂泊記(1) -黄金町の朝に粉雪が舞った (田村行雄) 黄金町のガード下がなくなるという話を聞いた。 僕がお世話になった町でもある。 そのガード下がなくなるとは実にけしからん話である。 世の中いったいどうなっているんだ。 感謝こそすれ、社会悪として非難されるとこ
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『横浜野毛 闇市から大道芸のまちへ』が刊行。本をポケットに入れて野毛の歴史を探ろう! 野毛の戦後の歩みをコンパクト にまとめた『横浜野毛 闇市から大道芸のまちへ』が令 和3年3月、野毛地区街づ くり会から刊行されました。 最近の野毛は相次ぐマンションの建設で新しい住民が増え、レトロな飲み屋街として若い人た
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令和3年の野毛大道芸、「劇場開催」で大盛況! 横浜にぎわい座で分散開催 令和3年の野毛大道芸はコロナ 禍で開催可能な形式を模索し、横浜にぎわい座を利用した屋内開催、3回に分けた分散開催としました。 劇場のスポットのライトの中、パフォーマーの皆さんの演技も引き立ちます。 ▽野毛大
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川にゆられ、音楽にゆら~れ。大岡川水上劇場 2021 オンライン配信で人気! 今年度の水上劇場は桜の開花時期にあわせ開催されました。 三密をさけるため大岡川周遊遊覧船「ベネチア号」 上での日ノ出サンデーズの音楽コンサー トをオンラインで配信しました。 (4月4日) また、日ノ出桟橋に...
- 2021年12月1日
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『横浜野毛 闇市から大道芸のまちへ』が刊行。本をポケットに入れて野毛の歴史を探ろう! 野毛の戦後の歩みをコンパクト にまとめた『横浜野毛 闇市から大道芸のまちへ』が令 和3年3月、野毛地区街づ くり会から刊行されました。 最近の野毛は相次ぐマンションの建設で新しい住民が増え、レトロな飲み屋街として若い人た
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野毛まちなかキャンパスの 特別公開講座「吉田新田の歴史」開催のお知らせ 野毛まちなかキャンパスの特別公開講座、「吉田新田の歴史」が、次のとおり開催されます。ふるってご参加ください。 日時:2014年12月22日(月)18:00-19:30 場所:横浜にぎわい座芸能ホール(定員350人) 講師
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街づくり会公式サイト、リニューアルいたしました 街づくり会公式サイトをリニューアルいたしました。 野毛の長い歴史遺産をアーカイブしながら、最新の情報も盛りだくさんにしながら、野毛の盛り上がりに一役買えたらと考えております。 ご意見やご提案などお待ちしております。 &n
- 消えゆくヨコハマの闇の中で (渡辺光次) 老朽化のあまり錆びつき、朽ち果ててはいるが、 威風堂々たるそれらの建物や空間は、魔力を持った生き物のように、 この港町の全盛期時代の記憶とそのエネルギーを静かに物語っていた。 八
- 野毛坂マーケット(4) –旅館「住よし」 米軍物資の横流しは、第八軍司令部にとって、頭の痛い問題だった。一度にトラック何台という規模だからである。「親分」などと称される人物は、多かれ少なかれ、横流しに関係しているので、ほとんどが警察に引っ張られてい