野毛大道芸、路上で完全復活 -コロナ禍の開催を経て4年ぶりに制限なしで
エリア拡大、スタンプラリーの開催も
「大道芸はやっぱりこうでなくちゃ!」。第48回野毛大道芸が令和5年4月22日(土)と23日(日)の2日間開催されました。
路上で演技ができない、劇場開催にもさまざまな制約が、というコロナ禍での開催から4年ぶりに解放され、観る側も演じる側も一切の制限なしで行われた完全復活です。
街には終日、観客の皆さんの笑顔と歓声があふれていました。
今回の大道芸では、野毛初登場の出演者11組を含めて計29組が出演し、来場者はのべ11万人を記録しました。復活を賭けた今回の最大のテーマは開催エリアの拡大です。この結果、観客の皆さんにはゆとりのある鑑賞が可能になり、パフォーマーの皆さんにも十分な演技スペースを提供することができました。
エリアは大きく分けて、(1)横浜成田山駐車場 (2)野毛本通り (3)日ノ出町エリアの三か所です。特に日ノ出町でのステージは日ノ出サクアス、日ノ出桟橋などに、昨年9月にオープンしたお祭り広場が加わり、街全体がイベント会場となりました。観客の皆さんにもたいへん喜んでいただきました。
さらに今回は各会場を巡るスタンプラリーを実施しました。横浜成田山駐車場、日ノ出町エリア、野毛本通りに加えて横浜にぎわい座横の野の広場の計4か所でスタンプを押してもらって特製缶バッジをゲット。各ポイントには長い行列ができました。スタンプラリーによって観客の回遊性が一挙に高まり、開催エリアの拡大にも大きな効果をもたらしました。
忘れてならないのはのげシャーレ(横浜にぎわい座地下2階)で開かれた劇場公演です。路上演技が封じられた3年間、劇場公演は野毛大道芸の歴史を途絶えさせることなく繋いでくれた立役者です。今回の公演は目黒陽介一座による「ジャグリングの現在」。有料(大人1500円、中学生以下1000円)での公演でしたが、4公演すべて完売となり、野毛大道芸のもうひとつの見所として定着しました。
主催者の野毛地区振興事業協同組合、野毛地区街づくり会と野毛大道芸実行委員会は、野毛大道芸がまた一段高い階段を駆け上ることができたことを実感しています。多くの観客の皆さん、熱演していただいたパフォーマーの皆さん、そしてイベントを支えてくださった200人を超えるボランティアスタッフの皆さん、ありがとうございました。