「長者橋」が市の歴史的建造物に

2023年1月3日

 

優美なアーチ橋が水上アクティビティの拠点に

 

日ノ出町と長者町を結んで大岡川に架かる「長者橋(ちょうじゃばし)」が令和4年3月24日、横浜市の歴史的建造物に認定されました。

建造から94年。その周辺は今では水上アクティビティの拠点となって市民に親しまれています。

長者橋は江戸初期に吉田新田の完成に伴って最初の橋が架けられました。明治7年、山手町の外国人居領地からの場所の荷重に耐えられるように木造化。関東大震災で焼失しましたが、昭和3年1月20日に震災復興橋梁として現在の橋が竣工しました。

鉄筋コンクリート造りのアーーチ橋で、長さ26メートル、幅22.24メートル。優美なアーチと御影石貼り形作られた細やかな装飾とが組合さった景観が印象的です。失われた灯具(照明装置)は市民から竣工当時の写真の提供をうけて復元されました。歴史的建造物としては98件目の認定で、橋梁としては15橋目。昭和初期の貴重な土木遺産、横浜の橋梁史を飾る名橋といえるでしょう。

 

 

その上流左岸に平成27年5月、日ノ出町駅間再開発事業と連携した横浜日ノ出桟橋が完成しました。この浮橋を拠点としたお花見ルーズやカヤックなどの水上スポーツ、さらに船上ライブと大道芸、キッチンカーの出店などによる「大岡川水上劇場」などが展開され、街のにぎわいづくりに大きな役割を果たしています。