桜木町駅前に複合ビルを建設 -ホテルや子育て支援施設。2020年度開業へ

2018年11月6日

【JR 桜木町駅前複合ビル完成予想図】 かつてのJRと東急線「桜木町」駅の改札口(駅の南側)が 駅前複合ビルと共に新たに誕生します。この新改札口はま さに野毛の真ん前、街への便利な出入り口となります。 野毛にとっては、北仲通地区などから新たな来街客を呼び 込む起爆剤としての役割が期待されます

新改札口とあわせて 野毛の活性化に期待

JR東日本と横浜市が進めている 桜木町駅新改札口の建設工事が始ま りました。JR東日本はこれとあわ せて、新改札口に隣接してホテルや 子育て支援施設などを備えた複合ビ ルを建設すると発表しました。 「ともに東京オリンピック・パラリ ンピックが開かれ、横浜市の新市庁 舎が完成する2020年度の開業を めざします。

 

新しい改札口は桜木町駅ホーム の最南端、かつての桜木町駅前広場付近に設けられます。改札は南側に5基、西側の複合ビルに面し1基。さらにコンコース、エレベ ーター1基、エスカレーター1基、 多機能トイレなどが設置されます。 開業は2020年度中の予定といいます。

桜木町駅がJR京浜東北線と東 急東横線の始発・終着駅だった時代、唯一の改札口が駅の南側にありました。まさに野毛の真ん前、 街への便利な出入り口で、飲食、 物販の街・野毛の繁栄を支えてくれました。それがJR線の大船ま での延伸、東急線桜木町-横浜駅間の廃止、さらにみなとみらい2 地区の整備の進展に伴って、ホー ムが横浜駅寄りに移動して現在の姿になりました。遠のいてしまった駅を再び街に近づけることは、 街の活性化の切り札であり、街の永年の悲願だったのです。

この新改札口は野毛や北仲通地区、馬車道地区の結節点となり、 周辺地区の回遊性を一挙に高める こととなります。とくに野毛にと っては、北仲通地区などから新た な来街客を呼び込む起爆剤として の役割が期待されます。

 

「鉄道発祥の地」にちなんだ展示も

一方、新築工事に着手する桜木 町駅前複合ビルは、新改札口の国 道9号側に線路に沿うようにして 建設されます。敷地面積約199 0m、延床面積約9950m。地 上2階建てで、1~2階が店舗や 子育て支援施設などの「CIAL 桜木町別館(仮称)」、3~2階が 274室の「JR東日本ホテルメ ッツ桜木町(仮称)」となります。 ホテルはJR東日本グループの日 本ホテル株が、店舗・子育て施設は(株)横浜ステーションビルが運営 します。開業はこちらも2020 年度の予定です。

JR東日本グループでは、新改 札口・複合ビル付近が1872 (明治5)年に日本で最初の鉄道 駅(初代横浜駅)が設置された場 所であることから、複合ビル内に 「鉄道発祥の地」にちなんだ展示 を検討しているそうです。