「北仲導線」の整備がまた一歩前進 -横浜市、街づくり会が調査・設計を実施
「北仲導線整備事業」が昨年度再始動したのを受け、横浜市は2017年8月から、ぴおシティ地下のエスカレーター新設に伴う市営地下鉄桜木町駅などの躯体調査を行いました。一方、野毛地区街づくり会も、ぴおシティ内のテナント回収にかかわる設計作業を進めています。
北仲動線整備事業とは、野毛-北仲通地区のアクセスを強化することを目的に、野毛小路からぴおシティ地下通路を通り、JR桜木町駅の新改札口予定地(旧駅前広場)と新市庁舎、みなとみらい線馬車道駅を結ぶことで、北仲地区と野毛の人の流れがスムーズになるよう整備しようというものです。
これは「横の軸線」ともいえますが、これに加えて「縦の軸線」として、横浜市と地元が費用を分担して、北仲動線と市営地下鉄桜木町駅の移動の利便性を高めるため、ぴおシティ地下通路にエスカレーターを新設する計画です。
横浜市が今回実施したのは、ぴおシティ地下3階の地下鉄改札口付近から地下2階へのエスカレーター新設に伴う工事部分の躯体調査です。構造物の強度などを測るためで、非破壊検査やコア抜きといわれる手法によって行われました。調査は9月上旬まで行われ、この結果をもとに、10月から基本設計・実施設計に入る予定といいます。
一方、街づくり会が進めているのは、エスカレーター新設に伴うテナント改修設計です。地下2階の設置場所にはテナントがあり、工事のために移動してもらわなければならないからです。設計は地元の費用負担で行うので、街づくり会では「まちづくりトラスト」に設計費542万7000円の助成を申請し、全額支給が認められています。
北仲通地区では2020年の東京オリンピックーパラリンピックの開幕に向けて、横浜市の新市庁舎けんせつなど複数の官民の大型プロジェクトが進行中です。これらが完成すれば、周辺は横浜の新都心となり、人の流れが大きく変わります。そうした人たちを野毛の街へ誘導しようというのが北仲導線整備ですから、横浜市の新市庁舎けんせつが着工されたのを機に、作業をさらに加速させなければならないでしょう。
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